「この2年で一番笑ったのはいつですか」

新型コロナウィルスによって奪われた日々が少しずつ取り戻されている印象をうける近日。

自分も本来あったはずの日常を取り戻そうと躍起になってライブや交流に時間を使ってる。

当然、一度失えば戻ってこないものもある。

閉店してしまった飲食店やライブハウス、企画、楽器店などは自分が望んでも戻ってこない。

簡単には会えなくなってしまった友人達もいる。

私自身も2年弱前に結婚し、半年ほど前に別居し先月離婚が成立した。

ここで離婚の言い分をうだうだ述べても互いに言い分もあり、仕方ないところはあるものの、このコロナ禍の状況で上手く意思疎通が図れなかったことも要因としては十分あると思う。

子供がいれば少し違ったのかもしれないが。

 

精神的にはかなりやられた。

去年は3倍に膨れ上がった業務量のほぼワンオペの仕事に。

今年は離婚とその手続きに。


ただ、去年も今年も本当になぜか不思議なもので、精神がどん底どん底にきてマジでもうダメだって思ったそのタイミングで意図せずか遊びに誘ってくれる、、

the hatchの皆のおかげで助けられた。


また、今年の3月ごろからSLANGサクマさんと企ててたHardcore Ballもものっすごい時間がかかったものの、やっとリリースを迎えることができた。間違いなく一番大変だったのはサクマさんだけど。(未チェックの方、要チェックで)

サクマさんも離婚に際して非常に精神的に助けてくれた。


あとは当然、ノーバディ、ドンカネのメンバーにもかなり精神的に助けられた。

ドンカネのメンバーはじっくり私の話を聞いてくれたし、ノーバディは相変わらず笑いのネタに変えてくれた。


他にもPIGSTYのクラファン、ドンカネのレコーディング等、そこそこに色々動いていてなんだかんだせわしなく動き回っていた。

その忙しさと、そこで交流する友人達にかなり気持ち的に助けられて、もう本当に友人達には感謝しかない。

 


ぶっちゃけまだまだ引きずっている部分は多いものの、オミクロンが調子に乗らない限り、来年はコロナ禍以前と同じくらい多忙なスケジュールが待っていて、それが自分を新しい人生に導いてくれそうな気がしている。

 


久々に会えるかもしれない友人、

また新たに出会える人達、

来年も一緒に何か面白いことができそうな友達、

まだ実際に対面したことのない人達。

 


バンドで超絶かっけえ新曲をひっさげて、みんなでワイワイできる光景を想像すると自然と笑みが溢れてる。

 

今、現に隣にいる親に

「ニヤニヤして気持ち悪い」と言われた。


この2年で皆さんが一番笑ったのはいつでしょうか?

私は友達のみんなとの日々もそうですけど、

多分今、今後のことを考えて、ワクワクして1番笑ってます。


来年は爆笑しまくりに行きます。


来年もどうぞよろしくお願いいたします。

手紙

今日は心が熱くなる1日だった。

かなり照れ臭い内容も多いけど、

どうせ見る人少ないだろうからここに記録しとく。

 

なんだかんだあって今の家から引っ越さなければならなくなった。

今日は引っ越しに向けて朝から賃貸の内見。

昨日から内見をしまくってて、担当の人は自分よりひとつ下の女性。

 

かなりよく笑うしラフな人なので、すぐ打ち解けられた。

自分の賃貸の条件があまりにも無く

「今より家賃安ければ刑務所みたいな部屋でもいいっす」

って言ったら爆笑してた。安心。

 

んで、賃貸探す上でどうしても身の上や仕事、

プライベートの話をしなければならないんだけど、

まあ話していくにつれて自分のプライベートが

どれだけ普通とは異なるのか、段々とドン引きされる様で

容易に想像がついた。

 

向こうも仕事なので終始笑ってはくれているものの、

やっぱり自分は世間一般の感覚とはほとほとズレていて、

到底人と暮らしたり、同じ価値観の人を探すのは

かなりハードルが高い、という事を突きつけられた。

まあ、だからバンドやってんすけどね。

 

なんだかんだ引っ越し先の部屋も決まって

家に帰って自分のダメっぷりを掻き消すように

爆音でギターを弾いて、いつ使うかもわからん

変な音作りに熱中してたら5回ぐらいピンポン鳴った。

 

流石に夕方とは言え音がデカすぎたかもと少しビビリながら

インターホン出たら、郵便局だった。

 

「海外からの手紙で住所は間違いなくここなんですけど

 宛名が書かれていなくて、念のため確認でした」

とのこと。思い当たりはあるのですぐ受け取る。

 

〜2019年の1月、Nobody Celebrates My Birthdayで大阪行った時のこと〜

 

我々3人は仲が悪い訳ではないけれど、遠征先で行動を一緒にすることは稀。

ライブ翌日は個々に行動して、飛行便だけ一緒ってな感じだった。

俺は東武動物公園をソロで楽しみ、串揚げ食いながらしこたま酒飲んで関空へ。

関空でチェックインして席はバラバラだった。流石。

 

関空を出発して、事前にダウンロードしてた映画

「アドレナリン」でも見るかなとiPadを開いたら隣は女性。

絶対画面見える距離。内容的にも少しコシる。

 

そしたらその女性、めちゃんこ寒そうにしてるの。

よく見たらエアコン直当たり。

しかもエアバス機のエアコンって操作分かりにくい。

 

そんなもんでとりあえずiPad閉まって、「寒いです?」って聞いたら

通じてないようだった。拙い英語で聞いたら首を縦に頷いたから

エアコン切った。でもってかなり薄着だったもんだから

「札幌着いたら地獄やで。上着はありますのん?」

と聞いたら「札幌行かないでそのまま小樽行く」とのこと。

そういうことじゃないのよ。

 

お互い拙い英語で色々話してたら

中国から友達4人で遊びに来たこと

雪も見たいけどそれより建築物見に来たこと

日本はちょこちょこ来るけど北海道はじめて

日本の電車の乗り方よく分からん

とかそんな事を話した。

 

帰ってから暇だし、話したのも何かの縁だと思って

札駅から小樽行きの電車に乗るまで一緒に送った。

もうちょい中国のバンドの話とか聞きたかったし。

んで、そんな中でインスタのアカウント交換した。

ケインさんは女の子と仲良く話してる俺をニヤニヤしながら見てた。やめろ。

 

で、小樽の街並みとか、どこオススメとかそんな連絡取り合って

帰国まで連絡取り合って(中国はインスタ禁止されてます)

彼女の帰国後はWeChatでたまーに連絡取り合ってた。

英語で、お互い辿々しい感じで。

 

自分遠征行ったら謎にライブハウス以外でこういう出会いが多くあって、

始発待ちでヌンチャクの話で仲良くなったお兄さんにCD買ってもらったり

電車でたまたま一緒になって話した学生さんがライブ見に来てくれたりと

なんかこういう縁が多くあります。

 

〜現在に戻る〜

そんでもって、コロナでわちゃわちゃしてから安否確認の連絡っきりだったので

1ヶ月前ぐらいに1年ぶりぐらいに連絡とってみた。

 

どうやら向こうは地域差はあるものの、公共交通機関以外では

マスク外してOKらしいとのこと。

 

「よかったね〜でもうらやましいわ、私はライブも思うようにできていないですわ」

って言ったら「手紙送るから住所教えて!」って来た。

唐突すぎて「?」ではあったものの、別に何送られてきても困らんしな

と思って住所を教えた。

 

で、今日。手紙が届いた。

全部日本語。しかもかなり長文。でもかなり辿々しい。

きっと翻訳サイトなんかで翻訳して、画面上の文字を必死に

見様見真似でペンで書いて送ってくれたんだろう。

 

もうなんか手紙開けて内容読みながらボロボロ泣いちゃって。

なんでこんな2年前に少し話しただけの人間にここまで

労力費やして手紙を書いて送ってくれたんだろう。って。

 

自分はこの2年で表情が無くなったと言われることが増えた。

ライブも無ければ仕事も地獄。挙げ句の果てにプライベートも色々あって地獄。

そんな状況の中で自分でもなんとなく気付くぐらい、暗くなった。

前よりも笑うのが下手になったのが自分でもよくわかる。

 

唯一心の底から笑えるのは、バンドで知り合った友人やバンドメンバーと

一緒にいる時、ライブの時だけになった。

 

まあそんなもんが普通なんだろうと思ってたけど

明らかにドス黒い何かが常に自分の心に付き纏うようになっていた。

何かを諦めたり、絶望したり、今までとは違う角度で傷付いたり

その結果として、表情が無くなったんだと思う。

 

手紙を読んだ瞬間、その伝えたいっていう気持ちや

純粋な意思疎通を図りたいという気持ちや

何度も消しては書いてをしたことがわかるその筆跡や

その全てが眩しすぎて、久々すぎて忘れてて、

それとは対照的な俺の自堕落な考えや、

浅はかさや、悩みとかやさぐれた気持ちとかも

全部クソ下らないし恥ずかしいものに思えて、

しばらく動けなかった。

 

せめてダメならダメなりに、こんな美しい手紙には、

誠意をもって俺も中国語で書いて返さないとダメだなと思った。

 

その後、fOULの映画を見に行った。

そこでも出てくる生活とバンドの両立と生き方、人生について。

 

俺はこの先家庭を築けるか分からないし、

今のところは到底無理だと思ってる。俺が弱すぎるので。雑魚雑魚。

 

でもさ、まだ、そんな俺でもなんかできると思っていたい気持ちが

小生意気にも少しあって、やっぱりそれは必ず主語が「バンド」になる。

 

「バンドで〜したい」

「バンドがあるから〜できる」

「バンドで〜できる」

 

手紙を貰えたのもバンドがあったから

心を病んで死なずに済んでるのもバンドがあったから。

バンドで沢山の友達ができたから

バンドで目標ができたから

バンドで会いたい人が増えたから

 

多分、バンドがなかったら、多分それなりにそれなりな人生は

送れていたかもしれない。別に家が貧しい訳でも無いし。

 

それでも、映画でも言われていたことではあったけど

鬱屈した何かは昔から常に俺に取り憑いていて

バンドで全て出して、今は良い形にできていると思ってる。

 

よかったよバンドあって。

そしてよかったよ。俺の心はまだなんとか死んでないことに気づけて。

 

出会った友達、まだ見ぬ友達、会いたい友達。

みんなのおかげで、バンドが楽しいし、

バンドが楽しいと、俺もまだ生きてて良いんだってなるよ。

 

改めて感謝してます。ありがとう。

遺書みたいだけど、まだ死ぬつもりはないです笑

 

マジで、本当によかった。

久々に、トータル全部良い一日だった。

The Last of Us Part2 レビュー【後半大いにネタバレ含む】

2年前のこのぐらいの時期に発表された時、

正直なところ最高の期待と同時に続いてしまう物語に

少し不安を覚えました。恐怖というか。。

あの二人の旅はここで終わらせても良かったんじゃないかと。

 

そんな独特な期待感とともに始めたThe Last of Us Part2

始めた後はあら不思議。購入後2日でストーリーをクリアしてしまった。

 

前作もそうだったけど、かなり良質な長編映画を見ている気分で

プレイできてしまうので、あっという間でした。

 

そしてやはりストーリーへの引き込まれ方が尋常じゃない。

やはり表情や景色など細部の作り込みがNaughty Dogは本当に凄い。

 

終えてみて、

自分の中でPS4ゲームの中で不動の1位はウィッチャー3だったんですけど、

ストーリー性で見ればThe Last of Us Part2が圧勝した。凄まじ過ぎる。

 

1をやった人、正直勧めて良いのか悩んでおりますが、

このゲームのゲーム性が好きだった方はすんなりハマれると思います。

 

あと、前作以上に描写が壮絶です。

正直言って、子どもの前では絶対にやりたくないし

グロいの苦手な人には進んで勧めることはできない。

 

それでも、僕の心にはグッサリ深ーく刺さりました。

結局どういう人に勧められるか?

前作で深く引き込まれた人。まだ2人の旅を終わらせたくない人

そんな人にオススメです。前作やらないでこれをやるのはオススメしません。

 

僕はもうこのゲームを愛してやみません。本当に圧倒された。

でも描写のキツさや決してカジュアルなゲームでは無いので

ぶっちゃけルンルン気分でオススメはできません。

気になる人は1.2合わせて(心の健康を保って)やりましょう。

 

 

 

 

※※※※※※ここからネタバレ全開でいきます。過激な表現もあります※※※※※※

 

 

 

 

 

 

はい、正直に言うと

「2人の旅を終わらせたくない人」

それは紛れも無く僕でした。

 

あえて何も前知識なく、裏ジャケすら見ずにスタートして

本当に良かったと思っています。あの裏ジャケのノーツは0点。

マジで終わってから見て良かった。

 

前作の2人の主人公、エリーとジョエルの旅は

まだ終わらないと思っていた。

 

また新しい形で始まると思っていた僕の予想を大いに裏切り

開始1時間ほどで過去の行動(エリー救出)で恨みを買った人物から

ショットガンで足をズタズタにされるジョエル。

 

ホラーゲームとか相当やってきたはずなんですが、

初めて恐怖と絶望であそこまで心拍数が上がりました。

 

そしてその後、戻って来ていないジョエルを捜索するエリー。

当然エリーを操作する自分の手も汗でまみれます。

 

ついにロッジを探し当てるエリー、無念にも捕縛されて

あの最悪にも鍵となるシーン。

「目の前でジョエルが惨殺」されます。

 

あの時のエリーの表情、叫び声、未だに脳にこびりついてます。

思い出すと本当に胸がキリキリと痛みます。

 

なぜ、あんなにも惨たらしい表現をしたのでしょう。

と、言うよりもこのゲームは全体的に、オーバーなぐらい

「痛々しい表現」に目が行きます。

 

耳を噛みちぎられる敵、ハンマーで左腕を折られる女性

折れた鼻から出る赤黒い血、腹に刺さる木、噛みちぎられる指・・・

 

正直グロいのそこまで得意じゃない僕は、

何度も口を手で覆ってました。ショッキングすぎて。

 

ただ、これは「生きている」という事をこれ以上ないぐらい

リアルに見せた表現方法なんじゃないかと思っています。

 

例えば、普通のゲームであれば死んでいる敵兵が発見されても

「死傷者発見!」ぐらいなもんで終わりそうですが、

 

このゲームが恐ろしいのは敵一人一人に名前があって、

互いに名前で呼び合ってるです。

 

普通に考えりゃ当然です。人だもん。そうやって会話するわ。

でも普通ここまでいわゆる「ザコ敵」一人一人にこだわることはしません。

 

さらに、主人公エリー(とジョエルの弟のトミー)は

敵対グループのボスを4日間かけてバッタバッタ惨殺して復讐を

遂げていきます。

 

ところが後半戦、まさかの「敵対グループの視点で見た4日間」がスタートします

そして主人公は、ジョエルを殺した張本人、アビー。

 

今まで復讐の対象にして怒りをぶつけて来た敵グループに段々と

感情移入して行きます。あれだけ目の敵にしていた人物を。

 

思いませんでしたか?言葉のぶっきらぼうさ、たくましい性格…

それまでの主人公エリーと復讐の対象アビーは苦しいぐらいに似ているんです。

今までの行動が悔やまれるぐらいに。罪悪感を感じまくります。

 

そして、復讐を終え、帰路につこうとするエリーと今度は逆の逆の逆に

復讐者となったアビーとエリーの戦いが始まります。

操作するのはアビー。ここでも絶望です。

「なんで。どうして。今度はエリーを?もういいじゃんか。やめろよ」

って思いながら戦ってました。

 

その後、なんとか殺されずに済んだエリーは彼女と子供と幸せに

誰にも邪魔されない幸せな生活をスタートさせます。

 

生まれたばかりの子供を抱えながら

ラクターに乗って夕日を眺めるシーン。

今作の1番のお気に入りのシーンです。本当に美しかった。

 

でも、まだまだ痛みを終わらせてはくれません。

 

ふとしたタイミングでエリーはジョエルが殺されるあの光景を

何度もフラッシュバックするようになります。

幸せなはずの日常でも、過去に心に負った深い傷で苦しみ続けます。

 

そんなエリーが取った決断は

「苦しみを終わらせるために復讐を完遂させる事」でした。

このバカたれ。ディーナを泣かせよってからに。

 

でも自分のことは自分でケリをつけなきゃいけない時もあります。

彼女の決断に思うことはあっても、彼女の決断ですからね。

 

なんとかアビーを見つけるエリー。

彼女たちは最後の戦いをします。

戦いの最中で指を噛みちぎられるエリー。

最後の激痛ポイント。

 

エリーは結局アビーたちを見逃します。

長い旅路を経て帰路に着いたエリー。

帰宅しても暖かく家族は待っていてくれませんでした。

 

誰もいない家。ジョエルの残したギターを手に取るエリー。

小指と薬指を失った左手ではコードも満足に抑えられません。

 

ギタリストなら誰もが一度は想像する「指を失ったらどうしよう」

これがエリーに起こります。悲しくミュートされるギター。

ここが個人的には一番応えました。ジョエルから教わった大事なギター。

この傷は、僕に取っては一番痛々しく感じた。

 

その後、ジョエルとの思い出の回想に移ります。

自身を救出したジョエルを叱咤するエリー。

「私の人生はあそこで終わっていたはず。」

「一生許せない。でも許したいと思っている」

 

ジョエルは返します。

「それでいい」

「神様がもう一度チャンスをくれても、同じことをするだろう」

 

少しセリフは違うと思います。

 

回想を終え、ジョエルからもらったギターを置き去りにして、

エリーは家を離れます。

 

こうして終わります。

 

 

彼女の痛みは、消えないと思います。

全編を通じて痛々しいこの物語ですが、

だからこそ人の生き方、感情、すごく繊細な心の動き

全部高い次元で昇華されているように思えました。

 

少女だったエリーは大人になって、とても苦しんで傷ついて。

負うべきであったのかどうかもわからない傷を負って。

 

プレイヤー自身にも取った行動の罪悪感が降りかかってきます。 

安直に倒してきた奴らも人間なんだぞ、と。

その罪悪感をこんなに感じるゲーム無かったです。

メタ的な要素ってほとんどないのに。

 

でもなんか、人って本当に傷つかんでもいいのに

自分から傷つきに行ってしまうこともあるよね。

ありのまま、これ以上ないぐらい人間らしさ出ていたゲームでした。

 

これはもうエゴですが、マジで3作目出るならエリーを幸せにしてやって欲しい。

 

ごめんなさい、綺麗にまとまらなかったけど、

このゲームは綺麗にまとめていいもんじゃないと思う。

だからこそ、やった人みんなで感覚を共有しまくりたいです。本当に。

 

白でもない、黒でもない。そんな簡単なもんじゃない。

白黒はっきりしている同じNaughty Dogが作ったアンチャーテッドとは

驚くほど対象的なゲームです。(ジャンプ力も超人的じゃないし)

 

ああ、人に会いたい。

一周回って人に会いたくなる。仲良く平和に遊びたくなる

そんなゲームでした。

 

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GT-1000~Kemperから乗り換えた理由とベースとギターでライブした所感

はい、お待たせいたしました。お題の通りです。

 

多分圧倒的大多数の人は

「なんでKemper持ってるのにGT-1000?」

「Kemper持っときながらGT-1000とか成金かよ」

「また機材ばっかり買ってこいつは何がしたいんだ」

とお思いのことと存じます。

 

それだけの理由がGT-1000にはあったのです。

 

実際Kemperよりもずっと良いところもあるし、

おそらくこいつが今後の

Don Karnage、

Nobody Celebrates My Birthday、

Eyes Unclouded

の主要武器になることでしょう。

 

では以下に主にKemperと比較した良点と

あとねやっぱりここはちょっと残念って点も

結構あるので書きます。

 

まずは良い点

・軽い

 

これマジで大事。本当に大事。

 

実際僕が軽さをいかに大事にしているかは、

普段使ってる竿、スタインバーガーがメインのことから

皆さんもお分かりかと思います。

 

Kemperは約5キロに対し、GT-1000は3.2キロ

2キロ弱違うとね、だいぶ違うんです。

 

しかもKemperに至っては専用ケースバカ高いので

ノースフェイスのリュックに入れてたら購入後半年で

液晶を全損しEDITができなくなるという

最悪のトラウマもあります。←自分が悪い

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液晶全損のKemperの図。カナシイネ!!!

最終的にはパールのペダルケースに入れて

持ち運んでましたが、普通に邪魔やねん。

あのケース自体重いんじゃ。

 

そんなことを気にしなくともGT-1000は

エフェクトボードに入ります。

こんな素敵なことがあるかいな!

この時点で大勝利です。

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たまたまあったエフェクターボードにジャストフィット。もはや運命。

 

・フロア型である

いや、ほんとここも大事なんです。マジで。

 

だってKemper使用時はKemperと

MIDIフットスイッチで超かさばるんです。

しかも僕みたいな人間はしょっちゅう

MIDIケーブル断線させるし。

 

さらにアンプの上に置いてセンリタに挿すわけです。

もうね僕らみたいなバンド、いつメンバーが暴れ狂って

Kemperを倒したりするかわからんので、

精神衛生上良くない。本当に。

 

フロア型はオールインワンだし、暴れ狂われても

身を呈して守りやすいのです。

 

ただ、酒ぶっかけられたりとかしたら

流石に死ぬので、ほんと撒き散らすとかだけは

勘弁してください。本気で泣きます。

 

・アンプモデリングが少ない

やっと音の話に入るわけですが、ここもホント刺さった。

 

「アンプモデリングは多いほうが選択肢あるじゃん!」

とお思いかもしれませんが、それは地獄を知らない人の

無邪気な意見と思ってます。

 

Kemperはぶっちゃけアンプ機構が入ってるもので

あればなんでもコピーできるまさに夢のマシンでした。

 

ただ、その選択肢の多さが故、

「あれ…俺の本当に好きな音ってなんだっけ…

 良い音ってそもそも何…」

と音作りの迷子の果てに自己嫌悪に陥りました。僕は。

 

実際Eyes UncloudedでKemperを使ってた時、

自分が納得いく音を作るまでにかかった

総スタジオ時間は21時間30分でした。

 

 

GT-1000の場合、聞いて驚け。

 

 

1分。

 

 

本当です。なぜならアンプの選択肢少ない上に

無駄に凝らなくても単純に万人ウケする良い音は

即座に作れるほどパラメーターがわかりやすい。

これはね、本当に驚異的。

 

ただ、ご存知の通り私は破滅的な音が大好きなので、

Nobody〜はそう上手くはいきませんでした。

理由は後述します。

 

・HM−2のモデリングがある

正直1番の決め手。

 

今日びハイエンドマルチが群雄割拠している時代に

HM-2とかいうクソ狭いターゲットに向けた歪みを

ぶち込んでしまうBOSSマジ結婚して欲しい。

 

バージョンアップで追加されたそうなんですけど、

ホント僕のためにこのマルチは作られたんだと

思いましたわ。

 

再現度はマジやばい。そっくり。

っていうかオリジナルより歪む。

そして驚異のBOTTOMとDIRECT MIXなどの

追加パラメーターによりさらにトチ狂った

極悪サウンドを出すことができます。

もはやスウェディッシュチェーンソーよりは戦車。

※HM-2フルテンサウンドのことをスウェディッシュチェーンソーって言ったりします。

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地獄のHM-2 並列ギャンギャンセッティング。全員薙ぎ倒す

まあここにも難点があったのですがそれは後述します。

 

・ベースモード搭載

ドンカネもこれ1台で対応できんじゃんってヤバさ。

しかも僕コンパクトではBB-1XとBC-1X使ってるけど

内蔵しちゃってるっていうチートっぷり。ひどい。

 

ただパラメーターの変化具合とかは流石に

オリジナルとは違う。でもパラメーター増えてるから

すっげえ使いやすくなってる。鬼か。

 

その中でも声を大にして紹介したいガチヤバエフェクトは

「BASS METAL ZONE」

これはね、ほんとイかれてる。最高すぎる。ローの悪魔。

イかれすぎててメンバーからクレームきた。

今度ドンカネのライブ見られる方がいれば、すごく音が

全員ででかくなる瞬間があります。

その瞬間このサウンドの片鱗は見れることでしょう。鬼です。

(もちろんこれ単体の音ではない)

 

・BOSSお家芸アサイ

「どのスイッチ(挙動)に何の機能割り当てますかー?」

って機能。え、できないことある?って感じ。

 

ピッキングニュアンスに応じてA/Bチャンネルの切り替え」とか

「1つのスイッチで9個のエフェクト同時ON /OFF 」とか

誰が使うねんこんな凝った機能。みたいな感じであります。

 

僕は1つのスイッチでDELAYとREVERB同時ON/OFFと

あるスイッチを踏んでる間だけピッチベンドとファズをかけて

離すとOFFとかそんな感じで使ってます。

 

要は別にパッチ切り替えなくても1個のパッチで大概のバンドの

1ライブ分はできちゃうからメモリーに余裕がありまくりますね。

 

これは結構パッチたくさん組むと

「あれ、この音どこだっけ」

ってなりがちなマルチの嫌なところを払拭しておりますね。すげえ。

 

・驚異のEQ4段構え

正直ね、これだけEQあれば理想の音作れるから。

 

 

 

とまあまあここまで良いこと書きまくりました。

正直総合点めちゃ高いし、スッゲー気に入ってます。基本。

 

まあぶっちゃけここはちょっと…って思ったところ書きます。

あくまで主観ですからね。

 

 

 

悪い点

 

・AIRD OUTPUT SELECTの微妙さ

すっげえ売り文句にしてるこの機能。

接続アンプごとに最適な音で出力します!って機能

確かにすっごくいろんな種類あるんですよ。

JVM-410とかTwin ReverbとかJCM-2000とか。

 

もうウキウキしながら「JC-120 RETURN」とかにしましたよ。

んで3つのスタジオハシゴしてJCやマーシャルで弾きましたよ。すると

 

「え…なんかスピーカー鳴りきってない…音の壁が引っ込む…」

 

って感想になりました。んで4段EQとか使って

ゴニョゴニョやりまくりましたわ。それでもなんかレンジ狭いなーと思って。

 

最終的に「RECORDING CAB:OFF」というよくハイエンドマルチにある

「キャビシミュを切る」という悪手を使ったところ、

一発でしっくりきちゃった…泣泣泣

 

ちょっとね、楽しみにしてた機能なだけに、

個人的には合わなかったので残念でした。まあ好みだよね多分。

 

・歪みとダイレクト音の割合が変

マジでこれ致命的でした。特にNobody。

 

何も考えずにいつもコンパクトで並べてるように

「HM-2 フルテンで地獄のチェーンソーサウンドじゃ!!!」

ってセッティングしてGT-1000のプリアンプ使わずマラシャルに繋ぐわけです。

 

するとおや?めちゃくちゃ原音が聞こえる…なんなら歪みより大きく聞こえる…

オリジナルのHM-2は原音などかき消す極悪サウンドだったのに…

DIRECT MIXも0なのに…しかもHM-2だけじゃなくて他のTSとかも原音が変だぞ…

 

おそらく想像の域を超えないんですけども、GT-1000は

「素敵な音を作り出すことは超得意な子」なんだと思います。出木杉くん。

なので歪みエフェクトも

「内蔵プリアンプありきで歪み作るよね!?」

「だったら歪エフェクトは原音出さなきゃ音痩せちゃうよね!?」

ってお節介焼いてダイレクト音強めなんだと思います…

 

そんな気遣いいらんのじゃああああああ!!!!!

 

僕はドブから生まれたドブ太郎みたいな音を出したいのに

基本的に優等生すぎちゃってなんか僕が悪いみたいな気持ちになりました。

 

実はさっきの並列HM-2セッティングも

原音をかき消すための苦肉の策でした…

おかげでSEND /RETURN使ってコンパクトのSD-1でブーストしてます。

結局コンパクト一個持ち歩かなきゃいけないのです…

 

まあ、ここが功を奏して、原音が大事なベースの音作りは

すんなり行ったので一長一短かな…

 

・INPUT SENSがパッチごとに保存できない

GT-1000はギターのINPUT SENSの設定があって、

それをちょうど良い値にしてあげるとバリバリの

ニュアンス出してくれるモンスターです。

 

ただ、僕みたいに複数のバンド掛け持ってる人間は

そりゃいろんな竿使うんです。

 

使う竿ごとに当然ちょうど良い値は違うので

パッチごとに保存できないのはめんどい…暗記しちゃってます。

 

・SHIMMERが大げさ

完全に好き嫌いの話だと思うっす。

 

やっぱ誰しもStrymonのBig skyとか憧れるじゃん!

あんな自然でスケベなシマーリバーブ使いたいじゃん!

 

GT-1000のシマーはなんか…大げさすぎて…使うの恥ずかしい…

 

 

 

以上、くどくどと書きましたが全体的には超気に入ってます。

 

この前の2/1のthe Justiceでは、Nobodyとドンカネ両バンドで

GT-1000を使いました。

2バンドで一個のボードで済むのは本当に楽で嬉しかった。

あと自分でもびっくりしたけど、出音は基本的にはやっぱり自然!

 

マジでこれから遠征がスーパー楽になる喜びは何にも代えがたい。

 

気が向いたらTwitterでまた音撮ってあげますね。

 

-追記-

現在ver.upで上に書いた悪い点のほぼ全て解消されてます!最強最強!

BOSS開発部にこのラブメッセージが伝わったのかもしれない!

というわけで最強なのでみんな買った方がいいっす。デジタルのシャバさとか気にしないのであればね!

 

9.21 9.22 resist with my armsとNobody Celebrates My Birthdayの韓国遠征記

俺の宝物になった3日間を取り留めもなく共有します。

 

三連休明けで嫌になるくらいの業務量の金曜夜。定時を過ぎた瞬間に「この後韓国に行くのか」とスイッチが自分の中で入り、びっくりするくらい素早く残務が片付いた。いかに日常でちゃんと気合い入れて仕事してないかっていうのがなんとなくわかった。
18:45ごろに仕事を終えてちょっと小走りで札幌駅へ。電車に飛び乗った。対面に座った可愛い女の子もデカいスーツケース持ってて、「あ、この子も韓国行くのかな」と思ったら案の定電車降りたら同じ方向に向かってた。

国際線ターミナルについて、resist with my armsのアンディさん、シンゴさん、マサシさん、あとノーバディのケインさんと合流。ノブヲのみ当日ライブ会場入り。ノブヲはレジストでもサポートで叩くため来れなかったらヤバい。
今思えば合流してからしばらくノブヲがちゃんと飛行機に乗れるかとか、入国手続きですごいことやらないかなとか、ハプニングを期待されてた。実際何もなかったけど。
この時点で我々は当然のように乾杯して酒を飲み始める。何杯飲んだか覚えてないけど飛行機で寝て、目が覚めたらソウルにワープしてて欲しかった気持ちはみんな同じだった。
アッサリ入国手続きだのなんだの終わって我々は免税店で大量のタバコと酒と高級ツマミを安値で手に入れ、搭乗ゲートで二次会スタート。水のように飲みやすい日本酒と死ぬほど合う干物でカッパカッパと飲んでました。これが数時間後にとてつもない後悔を生む。

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搭乗後、NOT WONKの新譜を聞きながら爆睡しようとするも、ワクワク感と曲の良さで寝れず。あんまり遠足前寝れない人の気持ちとかわかんなかったけど、26歳にしてやっとわかったかも。マサシさんは隣に座ってたギャルがありえんぐらいのギャルレベルを発揮して大声でずっと話してたけど、寝てた。後で聞いたら爆音でブルーハーブ聞いてたらしい。今度真似しよう。

大体3時間程度過ぎると着いた。着陸後、「仁川空港内は撮影禁止です」と言われちょっとコシる。飛行機を降りると普通そのままちょっと歩くかバスで荷物受け取りかなーなんて思ってたら、待ち受けてたのは地下鉄だった。爆笑した。この時点で文明レベルは韓国の圧勝だと思った。
到着時点で2時ぐらい。ちなみに日本との時差はない。深夜のまるでやる気の感じられないイイ感じのスピードの入国手続きを終えると、既に今回呼んでくれたデミン君とハルちゃんが待っててくれてた。超日本語上手で終日超安心してついていけた。
外に出ると「あ、ベトナムと同じ匂いする」とすぐに思った。アジア独特のあの匂い。喫煙率高し。あと男子みんなマッチョ、女子スタイル良すぎ、がファーストインプレッションだった。

レジストのみんなはハルちゃんと、ノーバディ2人はデミン君とタクシーに乗ってソウル市内へ移動。パッと見タクシーに見えないゴツいSUVに乗った。タクシーの運転手さんが「日本では札幌がいちばん行きたい場所」と優しく言ってくれた。もう俺の中の出国前の国同士のいがみ合いの不安は消え失せた。タクシーの運転手は基本的にスマートフォンホルダーにスマホをセットしてGoogleマップ見ながら目的地に向かうんだけど、日本だと「200m先です」って言われて曲がったら実は超えてたってことよくあると思うけど、韓国はビタで現在地と一致してた。基本的に公共Wi-Fi含め爆速なんだけど、韓国の回線テクノロジーは世界一らしい。おかげでストレスが皆無だった。むしろ日本に戻るのがこの時点でちょっと嫌になった。

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ソウル市内の飲屋街で降りる。形容しがたいんだけどギラギラした感じとか店の並び方とか凄くベトナムに近い感じだけど、基本的にオシャレな感じの照明で彩られた店が多かった。
我々は海鮮料理の店へ。「あんまり美味しくないよ」って言われてたけど、めちゃくちゃ料理は美味かった。料理は。。。

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この後前述した後悔が待ち受けるんだけど、事前にちょっと説明。韓国ではビールよりかショットグラスに焼酎(チャミスル)をストレートで注いで飲むのが一般的である。ということは実は事前に知っていた。ただ、俺が知らないルールがあり、「乾杯」と言ってグラスを鳴らしたならば必ずグラスの中を一気に飲み干さなければならないというルールがあった。そう、この一番大事なルールを知らなかった。

チャミスル自体は「スッ」と飲みやすくてあんまりにもダメージがなく飲めた。そのせいで俺はもう次から次へと乾杯しまくった。ケインさんも「今日はレオが潰れても俺が連れてくから」と言ってくれたので飲んだ。この飯屋での会計を済ませて、外に出た瞬間視界が完全にシャットアウトした。真っ直ぐ歩けない。記憶がない。確かタクシーで2回ぐらい乗り継いだはず。大体俺は横になってた。デミン君が「起きて」と声をかけてくれて、立ち上がった瞬間胃から全てブチまけました。ホント汚くてすみません。そこからどうやってゲストハウスまで行けたかも覚えてない。

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朝7時ごろに目覚める。胃はムカムカするけど全然頭痛くない。チャミスルすげえ。ゲストハウスには俺とデミン君、ケインさんの三人で泊まっていた。レジストのみんなはハルちゃん家に泊まってた。いち早く目覚めた俺はとりあえずシャワー浴びたかったから浴びた。俺ら以外にも4人の女性が泊まってた。シャワー共有だったから全裸で出た時に出くわさなくて本当に良かった。

みんな起きたのが12:00くらい。ケインさんは普通にしてた。流石普段から酒飲みまくってる人はセーブ量をわきまえてる。
デミン君にまずライブハウスSHAAPに連れて行ってもらう。ゲストハウスから徒歩10分くらい。レジストのみんなと合流。マサシさんの顔がびっくりするぐらい真っ青だった。聴くと案の定マサシさんも吐いてた。シンゴさんは胃薬飲んでて危機を免れ、アンディさんはケロっとしてた。流石大人。

そんな我々を見かねてかデミン君がSHAAPからそんなに遠くない商店街、アーケードにある豚肉料理屋に連れて行ってくれた。マサシさんは具合が悪過ぎてSHAAPで寝た。大丈夫か?

名前はわからないけど肉がごっそり入ったアッサリ味のスープで、めちゃくちゃ美味かった。二日酔いの人はよく食うらしい。そして韓国の人達は絶対に食い切れないありえない量の料理をオーダーしてくれる。ぶっといソーセージとかワカメスープとか色々出てきた。1人12000Wくらいだったかな。韓国のお金の計算は10で割れば日本円と同じくらいになる。量から考えると安い。うまいし。

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その後アーケードを散策。酒を買う。酒が安い。基本的に我々は滞在期間中は飲みっぱなしです。映画のブッチャーみたいな肉屋があったり、100均があった。狸小路の3倍くらい賑わってた。
ノブヲがこの日の15:00ごろに到着予定だったのでこの日はリハ無し。オープン時間まで更に散策を続ける事にした。目的地を聞かないまましばらく街を縦断。川に向かって歩く事になった。基本的に韓国の人は優しい。敵意をむき出しにされたことは3日間の滞在中に全く無かったが、唯一見れた敵意はこの店ぐらいだった。ここまでくるとウケるのでアンディさんは一緒に写真を撮った。

 

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しばらくあるとすっげえデカい運動公園に到着。運動器具が至る所にあった。いい歳の大人たちが運動器具ではしゃぐ。酒が入ってるのに。

運動公園を通り抜けるとこれまた本当にデカい川が見えた。テンションが上がるとともに全員酒を買う。レジストとノーバディは波長が合いすぎる。
河川敷に座って酒を飲みながらボケ〜っとしばらく過ごしてた。川は広くて深いのに海は全然近くないという。凄い。なので水上バイクしてる人がいたり釣りしてる人がいたり様々な人がいた。
ってか川でただ酒飲んでるってこれ普通に札幌の日常だな。とアンディさんが言ってしまった。韓国まで来て何してんですかね我々は。
ただ、やっぱり道中は様々な景色が見れて楽しかった。飲食店が立ち並ぶあたりは下北沢や高円寺のような雰囲気があり、大きな通りは大阪のような雰囲気があった。

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しばらくボーッとしてたら結構時間が経っていたので移動。デミン君が友達と合流すると言い、道を戻り焼肉店へ。そこには背が高く優しそうな顔をしたナイスガイが居た。

話を聞くと彼はなんと韓国のパンク・ハードコアシーンを牽引していると言っても過言では無い、SLANTとSCUMRAIDのメンバー、ドンウだった。普通にビビった。マジでって言っちゃった。この前日本にきて日本の界隈を震撼させていた人物だったから。でも彼は本当に優しく気の利くナイスガイで、DEATHROさんの話で一気に打ち解けた。DEATHROは凄い。DEATHROは世界を繋ぐ。DEATHROこそ平和の象徴だ。ありがとうDEATHROさん。

この焼き肉屋でもそこそこ飲んだ。玉子スープがめちゃくちゃ美味かった。韓国の玉子料理にハズレは無い。

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そこそこ飲んだあと、ドンウは「これからタトゥー彫ってくるからまた後ほど会おう」と颯爽と居なくなった。SHAAPの上の階はタトゥーショップになっていて、お世辞抜きにカッコいいカワイイデザインばかりのところだった。写真撮ればよかった…

ドンウもそこで彫りに行くと言っていたけど、あれだけ飲んで彫るって大丈夫なのか?と思った。後で覗きに行ったらすっげえ痛そうにしてた。なんだかんだ人が彫られてるところを見るのは初めてだった。

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この日のライブが18:30オープンだったのでささっと移動。SHAAPの中に入るとheaven in her armsがかかっていた。テンション爆上がり。その後もenvy, converge, boris, birds in rawと立て続けにかかり、もうどうにかなりそうだった。SHAAPのPAのウンジンがかけてくれていた。話してみたら日本に何回もライブ見に行ってるガチの人でした。めっちゃ痛そうなパンチを肩に食らわせる女性。次の日もライブ見にきてくれた。びっくりするほど日本語が上手。おかげで転換とかめっちゃスムーズだった。

そんなワクワクした空間の中、ライブスタート。1番手はGUMIHO、ガールズガレージパンク。韓国のバンドの演奏レベルは全体的にめちゃくちゃ高い。ボーカルの子英語も日本語もめちゃくちゃ上手だった。曲も良かった。

2番手GAWTHROP、ドゥーム/スラッジーなバンド。もう興奮。そりゃいるんだろうけど韓国にもこの手の音楽をやってくれる人がいてとても嬉しかった。ベースボーカルの人は翌日のGBNでPAをやってくれた。テープ買った。

3番目はHuqueymsaw。あまりたくさん見れなかったけど、モーターヘッドスタイルの感じでギターがめっちゃメタル。超良かった、結構みんなさらっと帰っちゃってもうちょっと話したかった。みんな着てるTシャツがイケていた。

4番目、Find the Spot。Deadfish boysの亀さんから「カッコいい」と聞いててyoutubeも見てた。期待通りカッコよかった。全員キャラクター最高に良かった。ボーカルのチャングンは見た目はイカツイけどすっごく笑顔が素敵なナイスガイ。もう一回見てえな〜

5番目はうちらNobody。韓国は結構北海道に似てて音が鳴り始めてから中に入って来る感じで始まる前はフロアに人がいないことが多かったけど、うちらが始まる前には結構人がいてくれた。本当に韓国語もっと勉強してくれば良かったと思った。でも自分の拙い英語や日本語もみんな頑張って理解してくれようとしててスッゲ嬉しかった。日本語の野次飛んできたのも嬉しかった。超楽しかった。手応えしかありませんでした。でももっとやれた。

6番目はPuberty Sound。アメリカからアジアツアー中で日本も東名阪の3カ所を回る予定(だったはず)ああいう感じなんて言うんだろう、かなり独特な感じ。ミドルテンポでドサドサ来る感じ。ギターの兄さんが攻殻機動隊のTシャツ着てた。

トリはレジスト。今の体制で見るのは初めて。めっちゃ良かった。シンゴさんキレッキレだった。やっぱシンゴさんはベース弾きながらも全然悪くないんだけど、ピンボだとなまらかっこいいな。あっという間に終わっちゃったけど、音像のバランスはこの日で間違いなく一番良かったと思う。

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あっという間に1日目終了。打ち上げは日本と同じように演者もお客さんもみんな一緒にスタイル。すっげえ人数多くても、打ち上げ会場のお店も全く問題無い感じ。打ち上げは韓国スタイル焼肉。待ってました。いや本当になまらうまかった。焼肉も死ぬほどうまかったけど、韓国式茶碗蒸しが超超超うまかった。俺3食これで良いです。そして偶然にもこの日はノブヲの誕生日。ハルちゃんがケーキ用意してくれてた。もう泣いちゃう。バンド名は変更の危機に陥りました。

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左は韓国式茶碗蒸し。一番右はノブヲがもらったケーキ。僻みで唐辛子刺しときました。

もう良いだけ飲んだ俺はとっても楽しかった。この日たくさんの友達が出来た。みんな口を揃えて言ってくれたのは「トモダチ」だった。もう俺友達って言葉に弱すぎるのでもうこの時点で泣いとりました。あと元々韓国の出身じゃ無いけど語学講師として韓国にきてる欧米出身の人も結構いて、「なんつー音楽やっとるねんあんたら、超クールやわ」ってみんな言ってくれたので、やったぜって感じでした。

チャングンの長渕の「乾杯」は上手すぎて爆笑した。ここ韓国だよね?笑

もうこんな楽しい日は僕の帰りたく無い病が始まってしまうわけです。そのあと飲みに連れてってくれたのは日本出身で今韓国に住んでる優さんと、同い年の友達キム、超優しいへドンの4人でアイス食いながら出かけた。うまかった。優さんは元々東京に住んでてBy the end of summerやContrast atitudeと仲良しらしい。ひえ〜。韓国で安心して日本語で話せる人がいて良かったしすごく優しくしてくれて助かりました。

その後優さんは帰って男グループのみで別のところで朝5時くらいまで飲んだ。Find the Spot のベースのヒャクも居た超ありがとう。

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翌日、また俺は誰よりも早く起きてしまい、腹が減ったのでコンビニへ。なんで俺は布団じゃなくて床で寝たんだ。普通のカップ麺と前日アキトチ姉さんから教えてもらった美味いグミを爆買い。カップ麺は普通に見えてもやっぱ辛い。このグミはマジで美味い。全員から好評。優さんも一番好きって言ってたから間違いないだろう。Made in Chinaだけど。あとハルクのマークのこの飲み物は今回の遠征で唯一のムリだった飲み物。すごい甘い味する。おばあちゃんがよく作ってくれるらしいよ。

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この日は12:00頃に全員起床。ドンウがゲストハウスまで来てくれた。今日で30日間飲み続けてるらしい。目指すべきパンクスの姿である。昨日見た川を越えて別の市場へ。昨日訪れたアーケードよりもかなりデカい。市場でハルちゃんと合流。この日は牛肉店って言うのかな。そこで朝飯を食います。はいこれも待ってました。ユッケとレバ刺しと生のミノです。涙が出るほど美味かったです。最&高と言う言葉しか出ませんですね。ビールがうめえ。そして窓を猫ちゃんがのぞく。きゃわわ。

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起床からいい感じに飲み、商店街をグールグル。ここで諸々お土産を買う。ケインさんは龍のスカジャンを買う。スカジャンは韓国でもスカジャンって言うのね。俺は大量の韓国海苔とハニーピーナッツを購入。今食ってるけどこれまじで止まらない。美味い。ハルちゃんがお土産って言って追加で買ってくれて本当に嬉しい。ただこれまじですぐ無くなってしまう。手が止まらない。誰か韓国に行く予定あったらこれを爆買いして下さい。金は出します。

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市場でFind the spotのチャングンと合流。ゲストハウスに楽器を取りに行ってそのままこの日のライブハウスGBNへ。マジでこれも写真撮っとけばよかったんですが、一面フライヤーの壁、雰囲気、広さ、全部最高でした。この前スラスラが来たところですね。10分ライブの会場。その10分ライブのTTがまだありましたけど、こりゃすげえな。。。

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1番手はKOROSE、今回招待してくれたデミンがボーカル。ハルちゃんがドラム。ベースの彼(やばい名前が出てこない頼む誰か名前おしえて)がアイマス好き。俺はせいぜい分かってラブライブ!って言ったらちょっと悲しそうにしてた。ごめん。アナーキーインザUKのカバーは1秒ぐらいで終わるカバーで爆笑した。

2番手Alzheimer AnimalsギタボのジェヒュンはKitschesというバンドのボーカル。KitschesもなまらカッコいいんだけどAlzheimer Animalsもマジでよかった。ピグスティで見たい。BONOBO meets SAARって感じ。ごめん俺音楽詳しくなくて。ポゴパンクな感じもあるんだけどキュンキュンしちゃう。よかった。

3番目は444。全体的に音像がヘヴィ。ドラムの気迫がすごかった。めっちゃ音でかいし。音像のバランスも良ければ曲もヘヴィでこの日はここから俺のスイッチが入った。負けらんねーって。

4番目、13Steps。NYスタイル。もうツボ。マジ悪そうな感じでほんとよかった、音もしかり。スッゲいい。ケインさんってあんまりライブでテンションあがったりしないんだけど、ケインさんがテンション上がってた。わかる。ケインさんがテンション上がってるのを見て俺も更にテンションが上がる。

5番目はレジスト。

6番目はPuberty Sound。

トリはうちらノーバディ。曲中にノブヲがフットボードを壊す。どんな踏み方したらこんなになるのか。ただそのおかげで休憩できて、みんなに感謝の意を伝えられました。後で「感動パンク」って言われた。そんなつもりで言った訳ではないけど、本当に韓国でやれてよかったと思ってる。

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左からアイマス好きな彼、KOROSE、Alzheimer Animal、444、壊れたペダル

結局台風の奴が本気を出してくれなかったので我々の出発時刻はこの日の26:00になってしまった。こういう時は本気を出してくれないと困るよ台風くん。本当に帰りたくなかったのに。

ライブ終了が22時ごろ。後3時間くらいしか飲めないと思い速攻で片付けて移動。この日は鳥肉の焼き鳥店。韓国の焼き鳥は串ではない。そのまま行く。後で切る。この日は全員がバグったように酒を飲んだ。ジェヒュンのラルクのモノマネは本当に面白かった。癖の強いHyde。もうその他あまりにもお下品な話とかも色々出て来ましたけど、くっだらねー下ネタで笑うのは万国共通ですね。昨日PAしてくれたウンジンも来てくれたけど、この日はお下品なことをいう男子への肩パン祭りでした。俺もされたかった。

 

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打ち上げの最中、俺とシンゴさんは泣いてた。ハルちゃんも泣いてた。国のお偉いさんは勝手にやればいい。俺らに関係のないところで腕相撲でもやって決めればいい。俺らは全く関係ない。友達だ。異国間で争わなきゃいけない理由がわからん。そんこと、言葉がうまく通じなくても絶対お互い同じこと思ってる。これは実際にあって話さなきゃ核心に変わらなかっただろう。そして何より、みんなが我々を心から大事な友達と思ってくれていることは十分伝わったし、俺らもそういう気持ちだって事が向こうにも伝わっていた。だからこそ涙が出た。また絶対に会いに行く。タクシーに乗り込んだ後、ギリギリまでみんな見送ってくれた。俺とシンゴさんは多分涙腺限界だった。

 

空港へはデミンとハルちゃんが最後まで見送りに来てくれた。家まで遠いのに。マジで名残惜しすぎたから俺らもさらっと行くしかなかった。いつまでも一緒にいちゃいそうだった。出国手続きが終わった後デミンから来たLINE、本当に寂しかった。そのあとはもう、さらっと帰った。もう俺は絶対にまた行く。必ず行く。

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今、本当に明日の仕事が憂鬱。みんなのことを思い出してこれを書きながらまた泣いて笑ってを繰り返してた。情緒不安定ですね。寝不足でしょうか。本当にこの素敵な機会をくれたアンディさん、デミン、ハルちゃんには感謝しかない。

これを見てるバンドマンへ、今度は俺たちが窓口になる。行きたい人、声かけてください。でも俺らも連れて行ってください。韓国は近い。金もそんなにいらない。アンディさんがしてくれたこと、俺らもやって来たいから、みんなでやってこう。俺らが示さないと、みんなは友達だって。俺はみんなと友達になりたい。

 

あ〜次の休みにでもまた行きて〜!!!!!

모두 사랑 해요. 
또한 반드시 만납시다

 

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