GT-1000~Kemperから乗り換えた理由とベースとギターでライブした所感

はい、お待たせいたしました。お題の通りです。

 

多分圧倒的大多数の人は

「なんでKemper持ってるのにGT-1000?」

「Kemper持っときながらGT-1000とか成金かよ」

「また機材ばっかり買ってこいつは何がしたいんだ」

とお思いのことと存じます。

 

それだけの理由がGT-1000にはあったのです。

 

実際Kemperよりもずっと良いところもあるし、

おそらくこいつが今後の

Don Karnage、

Nobody Celebrates My Birthday、

Eyes Unclouded

の主要武器になることでしょう。

 

では以下に主にKemperと比較した良点と

あとねやっぱりここはちょっと残念って点も

結構あるので書きます。

 

まずは良い点

・軽い

 

これマジで大事。本当に大事。

 

実際僕が軽さをいかに大事にしているかは、

普段使ってる竿、スタインバーガーがメインのことから

皆さんもお分かりかと思います。

 

Kemperは約5キロに対し、GT-1000は3.2キロ

2キロ弱違うとね、だいぶ違うんです。

 

しかもKemperに至っては専用ケースバカ高いので

ノースフェイスのリュックに入れてたら購入後半年で

液晶を全損しEDITができなくなるという

最悪のトラウマもあります。←自分が悪い

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液晶全損のKemperの図。カナシイネ!!!

最終的にはパールのペダルケースに入れて

持ち運んでましたが、普通に邪魔やねん。

あのケース自体重いんじゃ。

 

そんなことを気にしなくともGT-1000は

エフェクトボードに入ります。

こんな素敵なことがあるかいな!

この時点で大勝利です。

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たまたまあったエフェクターボードにジャストフィット。もはや運命。

 

・フロア型である

いや、ほんとここも大事なんです。マジで。

 

だってKemper使用時はKemperと

MIDIフットスイッチで超かさばるんです。

しかも僕みたいな人間はしょっちゅう

MIDIケーブル断線させるし。

 

さらにアンプの上に置いてセンリタに挿すわけです。

もうね僕らみたいなバンド、いつメンバーが暴れ狂って

Kemperを倒したりするかわからんので、

精神衛生上良くない。本当に。

 

フロア型はオールインワンだし、暴れ狂われても

身を呈して守りやすいのです。

 

ただ、酒ぶっかけられたりとかしたら

流石に死ぬので、ほんと撒き散らすとかだけは

勘弁してください。本気で泣きます。

 

・アンプモデリングが少ない

やっと音の話に入るわけですが、ここもホント刺さった。

 

「アンプモデリングは多いほうが選択肢あるじゃん!」

とお思いかもしれませんが、それは地獄を知らない人の

無邪気な意見と思ってます。

 

Kemperはぶっちゃけアンプ機構が入ってるもので

あればなんでもコピーできるまさに夢のマシンでした。

 

ただ、その選択肢の多さが故、

「あれ…俺の本当に好きな音ってなんだっけ…

 良い音ってそもそも何…」

と音作りの迷子の果てに自己嫌悪に陥りました。僕は。

 

実際Eyes UncloudedでKemperを使ってた時、

自分が納得いく音を作るまでにかかった

総スタジオ時間は21時間30分でした。

 

 

GT-1000の場合、聞いて驚け。

 

 

1分。

 

 

本当です。なぜならアンプの選択肢少ない上に

無駄に凝らなくても単純に万人ウケする良い音は

即座に作れるほどパラメーターがわかりやすい。

これはね、本当に驚異的。

 

ただ、ご存知の通り私は破滅的な音が大好きなので、

Nobody〜はそう上手くはいきませんでした。

理由は後述します。

 

・HM−2のモデリングがある

正直1番の決め手。

 

今日びハイエンドマルチが群雄割拠している時代に

HM-2とかいうクソ狭いターゲットに向けた歪みを

ぶち込んでしまうBOSSマジ結婚して欲しい。

 

バージョンアップで追加されたそうなんですけど、

ホント僕のためにこのマルチは作られたんだと

思いましたわ。

 

再現度はマジやばい。そっくり。

っていうかオリジナルより歪む。

そして驚異のBOTTOMとDIRECT MIXなどの

追加パラメーターによりさらにトチ狂った

極悪サウンドを出すことができます。

もはやスウェディッシュチェーンソーよりは戦車。

※HM-2フルテンサウンドのことをスウェディッシュチェーンソーって言ったりします。

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地獄のHM-2 並列ギャンギャンセッティング。全員薙ぎ倒す

まあここにも難点があったのですがそれは後述します。

 

・ベースモード搭載

ドンカネもこれ1台で対応できんじゃんってヤバさ。

しかも僕コンパクトではBB-1XとBC-1X使ってるけど

内蔵しちゃってるっていうチートっぷり。ひどい。

 

ただパラメーターの変化具合とかは流石に

オリジナルとは違う。でもパラメーター増えてるから

すっげえ使いやすくなってる。鬼か。

 

その中でも声を大にして紹介したいガチヤバエフェクトは

「BASS METAL ZONE」

これはね、ほんとイかれてる。最高すぎる。ローの悪魔。

イかれすぎててメンバーからクレームきた。

今度ドンカネのライブ見られる方がいれば、すごく音が

全員ででかくなる瞬間があります。

その瞬間このサウンドの片鱗は見れることでしょう。鬼です。

(もちろんこれ単体の音ではない)

 

・BOSSお家芸アサイ

「どのスイッチ(挙動)に何の機能割り当てますかー?」

って機能。え、できないことある?って感じ。

 

ピッキングニュアンスに応じてA/Bチャンネルの切り替え」とか

「1つのスイッチで9個のエフェクト同時ON /OFF 」とか

誰が使うねんこんな凝った機能。みたいな感じであります。

 

僕は1つのスイッチでDELAYとREVERB同時ON/OFFと

あるスイッチを踏んでる間だけピッチベンドとファズをかけて

離すとOFFとかそんな感じで使ってます。

 

要は別にパッチ切り替えなくても1個のパッチで大概のバンドの

1ライブ分はできちゃうからメモリーに余裕がありまくりますね。

 

これは結構パッチたくさん組むと

「あれ、この音どこだっけ」

ってなりがちなマルチの嫌なところを払拭しておりますね。すげえ。

 

・驚異のEQ4段構え

正直ね、これだけEQあれば理想の音作れるから。

 

 

 

とまあまあここまで良いこと書きまくりました。

正直総合点めちゃ高いし、スッゲー気に入ってます。基本。

 

まあぶっちゃけここはちょっと…って思ったところ書きます。

あくまで主観ですからね。

 

 

 

悪い点

 

・AIRD OUTPUT SELECTの微妙さ

すっげえ売り文句にしてるこの機能。

接続アンプごとに最適な音で出力します!って機能

確かにすっごくいろんな種類あるんですよ。

JVM-410とかTwin ReverbとかJCM-2000とか。

 

もうウキウキしながら「JC-120 RETURN」とかにしましたよ。

んで3つのスタジオハシゴしてJCやマーシャルで弾きましたよ。すると

 

「え…なんかスピーカー鳴りきってない…音の壁が引っ込む…」

 

って感想になりました。んで4段EQとか使って

ゴニョゴニョやりまくりましたわ。それでもなんかレンジ狭いなーと思って。

 

最終的に「RECORDING CAB:OFF」というよくハイエンドマルチにある

「キャビシミュを切る」という悪手を使ったところ、

一発でしっくりきちゃった…泣泣泣

 

ちょっとね、楽しみにしてた機能なだけに、

個人的には合わなかったので残念でした。まあ好みだよね多分。

 

・歪みとダイレクト音の割合が変

マジでこれ致命的でした。特にNobody。

 

何も考えずにいつもコンパクトで並べてるように

「HM-2 フルテンで地獄のチェーンソーサウンドじゃ!!!」

ってセッティングしてGT-1000のプリアンプ使わずマラシャルに繋ぐわけです。

 

するとおや?めちゃくちゃ原音が聞こえる…なんなら歪みより大きく聞こえる…

オリジナルのHM-2は原音などかき消す極悪サウンドだったのに…

DIRECT MIXも0なのに…しかもHM-2だけじゃなくて他のTSとかも原音が変だぞ…

 

おそらく想像の域を超えないんですけども、GT-1000は

「素敵な音を作り出すことは超得意な子」なんだと思います。出木杉くん。

なので歪みエフェクトも

「内蔵プリアンプありきで歪み作るよね!?」

「だったら歪エフェクトは原音出さなきゃ音痩せちゃうよね!?」

ってお節介焼いてダイレクト音強めなんだと思います…

 

そんな気遣いいらんのじゃああああああ!!!!!

 

僕はドブから生まれたドブ太郎みたいな音を出したいのに

基本的に優等生すぎちゃってなんか僕が悪いみたいな気持ちになりました。

 

実はさっきの並列HM-2セッティングも

原音をかき消すための苦肉の策でした…

おかげでSEND /RETURN使ってコンパクトのSD-1でブーストしてます。

結局コンパクト一個持ち歩かなきゃいけないのです…

 

まあ、ここが功を奏して、原音が大事なベースの音作りは

すんなり行ったので一長一短かな…

 

・INPUT SENSがパッチごとに保存できない

GT-1000はギターのINPUT SENSの設定があって、

それをちょうど良い値にしてあげるとバリバリの

ニュアンス出してくれるモンスターです。

 

ただ、僕みたいに複数のバンド掛け持ってる人間は

そりゃいろんな竿使うんです。

 

使う竿ごとに当然ちょうど良い値は違うので

パッチごとに保存できないのはめんどい…暗記しちゃってます。

 

・SHIMMERが大げさ

完全に好き嫌いの話だと思うっす。

 

やっぱ誰しもStrymonのBig skyとか憧れるじゃん!

あんな自然でスケベなシマーリバーブ使いたいじゃん!

 

GT-1000のシマーはなんか…大げさすぎて…使うの恥ずかしい…

 

 

 

以上、くどくどと書きましたが全体的には超気に入ってます。

 

この前の2/1のthe Justiceでは、Nobodyとドンカネ両バンドで

GT-1000を使いました。

2バンドで一個のボードで済むのは本当に楽で嬉しかった。

あと自分でもびっくりしたけど、出音は基本的にはやっぱり自然!

 

マジでこれから遠征がスーパー楽になる喜びは何にも代えがたい。

 

気が向いたらTwitterでまた音撮ってあげますね。

 

-追記-

現在ver.upで上に書いた悪い点のほぼ全て解消されてます!最強最強!

BOSS開発部にこのラブメッセージが伝わったのかもしれない!

というわけで最強なのでみんな買った方がいいっす。デジタルのシャバさとか気にしないのであればね!